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zoom RSS 濃密な時間

<<   作成日時 : 2016/04/13 22:56   >>

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濃密な時間

子供のサッカーの試合で引き分けになり、PK戦になり、PKが外れたり、キーパーに止められて、負けが決定したとき、その時キックを外した子供や、あるいは、キーパーをやっていた子供が泣くということがある。
実際、私が指導していたチームの子供達が、ある試合でPK戦で敗れ、チーム内が大きな敗北感で包まれたことがあった。

PK戦はキッカーとキーパーが1対1で対峙し、チームメイト、観客が固唾を飲んで見守る中で行われる緊張感溢れる勝負となる。
子供にとっては大きなプレッシャーがかかる。

最近の小学生のサッカーは8人制で行われ、キッカーは3人のサドンデス方式で行われる。
3回勝負となり、キッカーが2回続けてミスすれば負けである。大人は5回勝負なので、大人よりも子供のほうが厳しい勝負である。
酷である。
因みにフットサルは5人制で行われ、PK戦は3人で行われる。

とにかく、PK戦の敗退は個人の責任が明確になるため、子供にとっては大きな重圧としてのしかかる。

その時キーパーをやっていた子は、レギュラーのキーパーではなく、交替でまわしていたキーパーの子だった。
良い方法ではないかもしれないが、誰もキーパーをやりたがらなかったので、私の独断で、全ての子達にキーパーを順番にやらせていたのだ。
そして、運悪く、ちょっと動きがゆっくりめの子が、その試合ではキーパーだった。

そして3人選んだキッカーのうち2人が得点出来なかった。
1人目の子はゴールポストにボールを当ててしまった。その時点でその子は半べそをかいていた。
2人目の子はうまくシュートを決めた。
3人目の子は枠には飛ばしたが、相手キーパーに阻まれた。その男の子も悔しさを顕にした。試合は敗れた。

1回も敵のシュートを止められなかったゴールキーパーの彼は、試合終了後からずっと俯いていた。
試合後にミーティングを行ったが、そのときも自分の顔を膝に押し付けたままの姿勢で泣いていた。

子供達からはネガティブな意見ばかり出て来た。その試合の日、チーム内の主力の3名が、上の年代のチームに呼ばれていて、レギュラーのキーパーの子が不在だった。
誰々がいない、という不満の声が子供達から挙げられた。

キーパーの子は終止俯いていた。
その様子を見かねた、一人の子が
「お前さっきからずっと何も言わないけど、ちゃんと話聞いてんのか?」と彼を責めた。
彼はずっと顔を膝につけたままの姿勢だった。
彼は泣いていた。
私はこの重苦しい空気をどうして良いか分からなかった。
ただただ、その重苦しさを受け止めるしかなかった。

私にとってでさえ、かなり重く感じるこの空気を、子供達はどのくらいのプレッシャーとして感じているのだろう。私以上に重く感じているのか、それとももっと軽く感じているのか?

「悔しかったら、もっと練習しろ」

そんな言葉しか私はでなかった。今思い出しても情けない気持ちになる。
彼らはそのときの記憶はまだしっかりと残っているのだろうか?
そういうことを聞くことが、タイミングを逸してしまい、出来ないのである。
いつかこの話を蒸し返してみたいが、もうちょっと先のことのように思う。

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